見えるってなんだろう?
目は考える

40代から要注意!まずチェック!!

目から視神経を通り脳に送られた視覚情報は、複雑な過程を経て、映像として認識されます。ここでは、脳がどのように視覚情報を処理するかについて解説します。

脳の分業システム

網膜から電気信号として送られてきた視覚情報は、脳の一番後ろにあり、視覚情報処理を担当する“視覚野”に入り、さらにこの情報を組み立てて総合的に判断する“連合野”へ送られます。

視覚の処理は何段階かに分けられています。視覚野に入った情報は、まず色、運動、輪郭などの要素が抽出され、位置や運動を認識する経路と、色や形を認識する経路に分かれます。そのため、運動を認識する経路のどこかが故障すると、止まっているものは見えても動いているものは見えない、ということが起こります。

色や形と動きとを別々に認識したあと、脳の中で再度統合されます。しかし、統合の仕組みについてはまだよくわかっていません。脳の視覚システムが何らかの理由で混乱すると、様々な影響が出てきます。

視覚情報処理の特徴をいくつか挙げてみます。

脳の分業システム

平面を立体にする

目の前に人差し指を立て、右目をつぶってこの指を見てください。次に、顔は動かさず、左目をつぶって人差し指を見ると、その角度は微妙にずれているはずです。脳はこの2つの像をうまく1つにまとめて1つの画像にしており、このとき、左右の像の“ずれ”の程度から奥行きを計算しています。片目をつぶると距離感がつかみにくくなるのはそのためです。ただし、両目の向きや目のレンズ調節の度合いなども、距離を知る手がかりに使われるので、片目をつぶっても世界が平面に見えることはありません。

見えないものを補う

ここに示しているのは「カニッツアの三角形」と呼ばれる図形です。 ここに描いてあるのは、3つの黒い扇形と黒い線で作られた3つの鋭角です。
しかし私たちには、実際には描いてないはずの白い三角形が見えるはずです。今までの経験から、このように見える場合、黒丸と、黒い線で囲まれた三角形の手前に白い三角形がある、と脳が判断しているからです。

見えないものを補う

脳の視覚野へ

aの図形を見て下さい。これだけを見れば、私たちは単に楕円と認識します。ところが、同じ楕円が立体的に描かれたテーブルの上にあったらどうでしょうか。“テーブルの上に乗ったお皿”と認識できるでしょう。さらに、テーブルの傾き具合と楕円の形から、“テーブルの上に乗った円形のお皿”と認識できます。

過去の経験から、「この角度から見たら、円はどのような形に見える」ということを細かく計算し、“テーブルに乗った円形のお皿”という結論を導き出しているのです。

脳の視覚野へ

40代から要注意!まずチェック!!
監修 : 岩瀬愛子先生(たじみ岩瀬眼科)
  • 40歳以上の20人に1人が緑内障
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